海外研究出張体験記:アメリカ・カリフォルニア州バークレー・フロリダ州ケープカナベラル
滞在期間:2025年10月27日~11月12日
2025年10月から11月にかけて、カリフォルニア大学バークレー校およびケネディ宇宙センター周辺に滞在しました。
カリフォルニア大学バークレー校の宇宙科学研究所(通称SSL)は、長年アメリカの惑星探査を支えてきた歴史ある研究機関で、火星周回衛星MAVENの粒子観測器やESCAPADEミッションの運用拠点でもあります。今回の滞在では、私の研究について現地の研究者と議論を行ったほか、滞在の最終日にはセミナー発表を行いました。SSLは小高い丘の上にあり、メインキャンパスからシャトルバスで通います。SSLからはバークレーやサンフランシスコの街並みを一望でき、とても美しい風景の中で集中して研究に取り組むことができました。滞在中にはハロウィーンもあり、SSLでは仮装をしてお菓子を配る学生や研究者を何人も見かけ、季節のイベントを楽しむ様子が印象的でした。
約10日間のバークレー滞在後、ESCAPADE打ち上げ見学とサイエンス会議参加のため、フロリダ州ケープカナベラルに移動しました。打ち上げ当日は、ロケットの射場から少し離れたレストランで、ミッション関係者やその家族たちとともに見学する予定でした。カウントダウンは順調に進んでいたのですが、突然雲行きが怪しくなり、大粒の雨が降り始め……打ち上げ4分前に延期が決定しました。その後、太陽フレアの影響でさらなる延期が決まり、結局、滞在期間中に打ち上げを見届けることは叶いませんでした。(私が帰国した翌日、ESCAPADEは無事に打ち上げられました。私はライブ配信で見守りました。)地上と宇宙の天気に翻弄され、自然を相手にすることの難しさを実感しました。
約3週間の研究出張を通して、修士論文の執筆に向けて自身の研究を進めることができただけでなく、惑星探査ミッションの面白さや難しさを学ぶことができました。なお、今回の出張では東京大学のUTEC若手海外自由展開研鑽支援プログラムから旅費支援をいただきました。円安が進む中での約3週間のアメリカ滞在は、旅費支援がなければ実現が困難でした。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。この経験を活かし、博士課程でも意欲的に研究に取り組んで参ります。



(文責:亀井)