海外研究出張体験記:イギリス・サウサンプトン大学
(滞在期間:令和7年 2⽉3⽇〜3⽉12⽇)
このたび、イギリス南部にあるサウサンプトン大学へ約1ヶ月半、研究出張に行ってまいりました。現地では、Daniel Whiter准教授のもと、オーロラの発光高度を推定する新しい解析手法を学ぶ貴重な機会を得ました。
オーロラの発光高度は、降下する電子やプロトンのエネルギーに依存するため、REP(Relativistic Electron Precipitation)現象の波源特定にもつながる重要な情報です。今回の出張では、昨年8月にカナダ・アサバスカで設置した2台のZWOカメラで撮影したオーロラ画像を使い、現地で学んだ手法を用いて高度解析を行いました。
また、日本で片岡龍峰准教授(国立極地研究所)から指導を受けた手法と比較しつつ、関華奈子教授(東京大学)も交えてオンラインミーティングを重ね、その妥当性について継続的に議論しました。
滞在中は、サウサンプトン大学Astronomy Groupのセミナーに積極的に参加し、自身の研究内容を英語で発表する機会もいただきました。メンバーとの日々の交流を通じて、研究的な視野を広げることができました。
生活面では、大学から徒歩20分ほどの場所にある博士課程の学生の家をお借りし、1人暮らしを経験しました。現地の英語は早口かつ地域特有の訛りがあり、最初はかなり苦戦しましたが、毎日のランチを通じて耳が徐々に慣れ、最終的には研究議論にも積極的に加わることができました。週末には研究室のメンバーとサッカー観戦に行ったり、海に行って泳いだり(2月で気温は9℃)、日本とは異なる自然や文化にも触れることができました。
帰国後もWhiter准教授と連絡を取り合いながら、今回習得した手法を用いた高度推定をREPイベントに応用する準備を進めています。研究面でも語学面でも大きな成長を感じられた、非常に有意義な出張となりました。
(文責:柳澤)


