MAVENサイエンス会議参加記
こんにちは。関研究室修士2年の亀井りまと申します。今回は、2024年10月にアメリカで開催された火星周回衛星MAVENのサイエンス会議に参加した経験についてお話しします。
火星は、かつては液体の水が存在する温暖な気候だったと考えられていますが、今では乾燥した希薄な大気が広がっており、進化の過程で大量の大気が宇宙空間に流出したといわれています。また、太陽で突発的な爆発現象が発生すると、火星の電磁気圏に擾乱を引き起こし、大気流出にも影響が及ぶ可能性があります。
私の研究では、このような宇宙天気現象が火星からの大気流出に与える影響について、Mars ExpressとMAVENという2機の火星周回衛星のデータを使って調べています。研究で使うMAVENはアメリカの衛星で、そのプロジェクトに参加する研究者が集まるサイエンス会議が定期的に開催されています。私は2024年10月にアメリカ・コロラド州ボルダーで行われた会議に参加し、ポスター発表を行いました。久しぶりの海外渡航かつ初めてのポスター発表だったので、とても緊張していましたが、結果的に非常に有意義な時間を過ごすことができました。
ボルダーはアメリカの中でも比較的治安が良く、自然豊かで清潔な街として知られています。会場であるコロラド大学ボルダー校の研究所の近くでは鹿を見かけることもあり、のどかな土地で動物ものびのび暮らしているのだなと微笑ましく感じました。
ポスター発表では、火星大気流出分野の第一人者の研究者の方たちにも来ていただき、「あの論文を書いた方が目の前にいる……!」と感動しながらお話しすることができました。とはいえ、英語での発表や質疑応答はまだまだ課題が多く、今後はさらに英語力を磨いて再挑戦したいと思っています。
3日間という短い滞在ではありましたが、日本人研究者の方々にアメリカらしい食事に連れて行っていただいたり、観光名所を案内していただいたりと、楽しい思い出もたくさんできました。
今後数年間で、新たな火星周回衛星の打ち上げが予定されており、火星電磁気圏の観測は「黄金時代」を迎えようとしています。国際的な火星探査計画の最前線で研究するチャンスが広がっているので、少しでも興味を感じた方がいたら、ぜひこの世界に飛び込んでみてください。
(文責:亀井)

人慣れしている様子でした。

正面に見える山が有名だそうです。