東京大学先端科学技術研究センター 宇宙環境・惑星圏科学分野 東京大学
先端科学技術研究センター
宇宙環境・惑星圏科学分野
(理学系研究科地球惑星科学専攻
宇宙惑星科学グループ)

国内研究出張体験記:沖縄科学技術大学大学院(OIST)

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(滞在期間:令和 7 年 6⽉16⽇〜6⽉19⽇、7⽉23⽇〜7⽉25⽇、10⽉9⽇〜10⽉11⽇)

このたび、沖縄科学技術大学大学院(OIST)に複数回にわたり研究出張を行いました。現地では片岡龍峰氏(沖縄科学技術大学院大学 サイエンス&テクノロジーグループ 主幹研究員)のもと、オーロラ観測カメラのセッティングや、私自身が開発して運用してきた撮影プログラムの引き継ぎ作業を行い、観測体制の整備に深く関わることができました。

私は昨年、カナダ・アサバスカに 2 台の ZWO カメラを設置し、毎晩オーロラを撮影するシステムを構築しました。その経験を活かし、新たに使用するカメラの光学設定や露光条件の調整、撮影スクリプトの動作確認などをサポートしました。また、現在アサバスカで稼働している観測プログラムについて、片岡氏や学生の方々も扱えるよう、コードや手順を整理して共有しました。

研究面では、二地点観測で得られたオーロラ画像を使い、発光高度を推定する解析の進捗を報告し、片岡氏と対面で議論を重ねました。高度は降下粒子のエネルギーを反映する重要な指標であり、REP(Relativistic Electron Precipitation)の波源特定にも直結するため、解析の精度向上に向けた具体的なアドバイスを多くいただくことができました。また、投稿予定論文(EPS)の原稿についても、構成や議論の展開方法を直接指導いただき、論文化作業が大きく進展しました。

滞在中は、さまざまな分野の研究室訪問を行い、学生やスタッフ、研究補助をしてくださっている方々からもお話を伺う機会があり、研究内容だけでなく、OISTの分野をまたぐ広い専門性について知り、研究の興味深さを感じました。技術面・研究面のいずれにおいても、多くの気づきが得られた実りある出張となりました。

帰京後も、OISTで得た知見をもとに解析のブラッシュアップを進めております。今回の出張は、研究者としての成長を強く実感する、非常に有意義な経験となりました。

(文責:柳澤)

OIST外観

OIST内のカフェテリアCafé Tanchaからの景色 

セッティングしたオーロラカメラ

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