地球・惑星磁気圏物理

地球磁気圏

高温の太陽コロナは、太陽周辺だけに留まるのではなく高温であるので太陽重力にも 打ち勝って宇宙空間へと膨張します。そしてその膨張速度はおよそ毎秒数百キロメー トルで惑星間空間をながれる太陽プラズマの風、つまり「太陽風」となることを、 1960年頃米国のパーカー博士が理論的に明らかにし、その後人工衛星の観測によって 太陽風の存在が確認されています。この太陽風は非常に高速で流れているため、惑星 固有の磁場と相互作用すると、惑星の磁力線は太陽風の圧力により風下に流され流線 型の惑星磁気圏が形成されます。イギリスの地球物理学者ダンジェイ博士は、太陽風 によって太陽磁場も惑星間空間に引き伸ばされて流れており、それが惑星磁気圏と相 互作用をすることで「磁気リコネクション」がおきることを提唱しました。オーロラ は、地球の北極や南極でみられる大気発光現象ですが、その出現は磁気リコネクショ ンと密接に関連していることが分かっています。またハッブル望遠鏡で取られた木星 や土星のオーロラ現象も磁気リコネクションや惑星の衛星との相互作用が原因になっ ていることが知られています。